様々な「つながり」を感じる本です。 |
三砂さんの本といえば、授業で『本屋という仕事』(三砂慶明編、世界思想社)を読み、本の世界の裏側にいる様々な人々のつながりに気づかされ、大変驚きました。本書もまた、人生における様々な問題が、いろいろなことと繋がっていることに気づかされます。そして何より、本と本との意外な繋がりに気づかされる本でもあります。
意外な繋がりといえば、本書のなかに授業でも訪れた定有堂書店が出てきて、それにも驚かされました。40年にわたって鳥取で営業を続け、全国にもファンの多いこの書店も、実は今年の春で閉まってしまうそうです。そんな本屋が身近にあったことにも驚かされます。
いずれにしても、いろんな「つながり」を感じることのできる本だと思います。近く閉まってしまう定有堂書店にも思いをはせながら、読んでみてはいかがでしょうか?