2023年3月17日金曜日

「つながり」を感じる本

前回の記事では、鳥取の本屋さんを紹介すると予告しましたが、最近読んだ本がとても良かったので、それを先に紹介します。三砂慶明著『千年の読書 人生を変える本との出会い』(誠文堂新光社)です。書店の最前線で働く著者が、様々な本をめぐって人生にかかわる問題について考える読書エッセイです。

様々な「つながり」を感じる本です。

三砂さんの本といえば、授業で『本屋という仕事』(三砂慶明編、世界思想社)を読み、本の世界の裏側にいる様々な人々のつながりに気づかされ、大変驚きました。本書もまた、人生における様々な問題が、いろいろなことと繋がっていることに気づかされます。そして何より、本と本との意外な繋がりに気づかされる本でもあります。

意外な繋がりといえば、本書のなかに授業でも訪れた定有堂書店が出てきて、それにも驚かされました。40年にわたって鳥取で営業を続け、全国にもファンの多いこの書店も、実は今年の春で閉まってしまうそうです。そんな本屋が身近にあったことにも驚かされます。

いずれにしても、いろんな「つながり」を感じることのできる本だと思います。近く閉まってしまう定有堂書店にも思いをはせながら、読んでみてはいかがでしょうか?


長い間、お疲れさまでした。




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