私は、「掟上今日子の備忘録」を紹介します。「掟上今日子の備忘録」は、西尾維新による作品で2014年に出版された忘却探偵シリーズの1巻です。2015年にはドラマ化もされています。
「掟上今日子の備忘録」は、寝ると記憶がリセットされてしまう忘却探偵の掟上今日子が様々なトラブルに巻き込まれる体質の隠館厄介の依頼を解決していく物語です。寝ると記憶がリセットされてしまうので、今日子さんはどんな事件も一日で解決しないといけません。
この本は、一話完結の短編形式で五つの話が載っています。私が一番好きな話は第五話の「さようなら、今日子さん」です。ミステリー作家の死は自殺なのかそうでないのかを解き明かすという話になっています。
詳しく書くとネタバレになってしまうので書けないのですが、ミステリー作家の本当に書きたかったものの真相がとても素敵だなと思いました。この話では、今日子さんの謎も多く書かれており、続きがとても気になりました。寝ると記憶がリセットされるという、一見探偵に向いていなさそうな体質ですが今日子さんが早く事件を解決していく様子が面白いです。ぜひ読んでみてください。(講談社、2014年、1250円(税別))
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